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FMスクリーンとは
オフセット印刷はデータを小さな点のパターンいわゆる網点に変換します。これをスクリーニングと言います。ほとんどのオフセット印刷のスクリーニングはほとんどAMスクリーニングの175線で印刷されています。
しかし昨今、商業印刷はデジタルの潮流に乗り、より高品質さを求められるようになりました。FMスクリーンはAMスクリーンよりも小さな網点を使用して、同じ大きさの網点で粗密で画像の階調を再現します。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に角度は無いので、網点はランダムな配置になり濃度が高くなるにつれて網点の密度が高くなります。
共和印刷は徹底した品質管理のもと、FMスクリーン技術を磨いてきました。最近では高精細を追求される美術書や写真集に多く使用されるようになりました。網点が目視できないぐらい網点が小さく、高級印刷として従来の印刷物との差別化が出来ます。

FMスクリーンの特徴
- 滑らかな階調表現(網点が小さいので、細かな絵柄が高精細に表現できます)
- モアレやロゼッタパターンが出ません。※
- 色の再現領域が広くなります
※モアレとは斑紋現象のこと。元画像に均一のパターンがある場合に発生しやすい。
※ロゼッタパターンとは亀甲模様のこと。色のかけ合わせによる網点の角度によって起こる現象。

FMスクリーンが生きる画像
- 貴金属や陶器(特有の硬質さや模様を表現できます)
- 美術品(特に細かい表現の筆のタッチや表現のある絵画に最適です)
- 家の外観写真(電線や網戸や瓦などモアレがまったく無くなります)
- 人物の肌(階調が緩やかになり、きめ細かな肌を表現できます)
- 精密機械(金属表面のヘアライン加工など表現できます)
- 電化製品(小さいスイッチなどが見えます)
- 織物(細かい柄がきれいに表現できます)
- 小さい顔写真(小さい写真でも顔の表情がわかりやすくなります)
- 毛髪(髪の毛の1本、1本が見えます)

AMスクリーンとは
従来から使われている網点再現方法で、ほとんどのオフセット印刷のスクリーニング方法。FMスクリーンと異なり、網点の大きさを変えて画像の階調を表現します。濃度の低いところでは網点が小さく、また濃度が高くなるところは網点が大きくなります。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に角度が出来ます。また網点は均一な配置になります。
AMスクリーンの特徴
- 従来から使われているので、製版・印刷環境の影響を受けにくく、あまり技術がいらない。
- モアレやロゼッタパターンが生じやすい。
- 淡い色で描かれた細い線などの再現がむずかしい。
- 彩度が上がる。